フェンネルの歴史は長く、古代から料理や医療などさまざまな場面で用いられてきました。
ヨーロッでは魚料理やピクルスの香りづけ、インドではカレーの香辛料や口臭予防としても利用されています。和名では「茴香(ウイキョウ)」と呼び、漢方薬にも使われています。
フェンネルから抽出した精油には、エストロゲンに似た働きをするt-アネトールという成分が含まれます。女性に嬉しい精油とも言えますね。
ちなみにフェンネルの精油には「フェンネル・スイート」と「フェンネル・ビター」がありますが、ビターのほうは毒性が強いので肌への使用はNGです。こちらではフェンネル・スイートの特徴をご紹介します。
精油の基本データ
英名 | Fennel sweet |
学名 | Foeniculnm vulgare(フォエニクルム・ウルガレ) |
科名 | セリ科 |
種類 | 多年草 |
産地 | スペイン、ブルガリア |
抽出部位 | 種子 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
香りのタイプ | ハーブ系 |
香りの特徴 | スパイシーさの中にほのかなフローラル感も含む香り |
ノート | ミドルノート |
代表成分 | t-アネトール(フェノールエーテル類) リモネン(モノテルペン炭化水素類) フェンコン(ケトン類) メチルチャビコール(フェノールエーテル類)=エストラゴール ※含有率は約1% |
こんな時におすすめ
- 緊張をほぐしたいとき
- 明るく前向きになりたいとき
- 頭で考えすぎてしまう人に
- 食べ過ぎ、飲み過ぎたとき
- 女性特有のトラブル、イライラに
- 気になる部分のトリートメントに
注意点
- 妊産婦、授乳中の女性、乳幼児への使用は避けましょう
- 乳がん、乳腺炎など婦人科系疾患のある方は使用を避けましょう(t-アネトール:エストロゲン様)
- 生理中は使用を控えましょう
- てんかんの方は使用を避けましょう
- 敏感肌の方は高濃度や長期の使用を避けましょう
ブレンドにおすすめの精油
ハーブ系、柑橘系、樹木系と相性が良いです。サンダルウッドやローズなどの濃厚な香りをあっさりさせたいときにもおすすめです。
食べ過ぎによる不快感を和らげたいときは、レモン、ローズマリー、ペパーミントなどが良いでしょう。
ストレスを感じるときはラベンダーと合わせるのもおすすめです。