ローズマリーのハーブは料理にもよく使われますね。香り付けだけでなく、殺菌作用が毒消しや肉の腐敗を遅らせる働きも担ってくれます。
ローズマリー精油には主成分が異なる3つのタイプ(ケモタイプ)があります。
「ローズマリー・シネオール」はケトン類の含有量が少なく扱いやすいとされています。一般的に "ローズマリー" というと、このシネオールを指します。
「ローズマリー・カンファー」は集中力アップによいとされます。
「ローズマリー・ベルベノン」は作用が緩やかに働くのが特徴で、ヘアケア、スキンケアに使われることが多いです。
このように、同じローズマリーでも特徴に違いがありますので、用途によって使い分けるとよいでしょう。
ケモタイプは、学名の後に『ct.成分名』というように記載されています。例えばローズマリー・カンファーならば『Rosmarinus officinalis(ct.Camphora)』となります。ラベルに何も書かれていない場合はシネオールタイプでしょう。
精油の基本データ
英名 | Rosemary |
学名 | Rosmarinus officinalis(ロスマリヌス・オフィキナリス) |
科名 | シソ科 |
種類 | 低木 |
産地 | フランス、チュニジア、スペイン、ポルトガル、イタリア |
抽出部位 | 葉 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
香りのタイプ | ハーブ系 |
香りの特徴 | 強くてフレッシュなハーブの香り |
ノート | トップノート |
代表成分 | 1.8-シネオール(オキサイド類) カンファー(ケトン類) αーピネン (モノテルペン炭化水素類) βーカリオフィレン(セスキテルペン炭化水素類) ボルネオール(モノテルペンアルコール類) |
こんな時におすすめ
- 集中したいとき
- リフレッシュしたいとき
- 頭をスッキリさせたいとき
- やる気を出したいとき
- 冷えが気になるとき
- 風邪の予防に
- ヘアケアに
注意点
- 乳幼児、妊産婦、授乳中の女性は使用を避けましょう
- てんかんの持病がある人はローズマリー・カンファーの使用は避けましょう
- 血圧を上げる作用があります
特にローズマリー・カンファーは作用が強いので注意が必要です。降圧剤を飲んでいる方も使用を避けましょう。
ブレンドにおすすめの精油
柑橘系、樹木系と相性が良いです。
記憶力や集中力を発揮したいときにはレモン、ペパーミントとのブレンドがおすすめです。